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パラジウムセル(パラジウム管)とは?買取価格相場は?

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貴金属であるパラジウムが使用された物品の中でも、吸収式冷温水機などに使用される「パラジウムセル」は、純パラジウムやパラジウムと銀の合金のものとがあり、状態によっては高額で売却できる可能性があります。
今回は、このパラジウムセルの特性や買取価格相場についてご紹介します。

パラジウムセルとは?

パラジウムセルとは、パラジウム管のことです。材質としては、純パラジウム、パラジウムと銀の合金の主に2種類が存在します。

一番の特徴は、水素を吸収する性質を持つ「水素吸蔵材料」としての用途を持ち、その性質が生かされる、さまざまなところで利用されている点です。

例えば、吸収式冷温水発生機などに水素吸蔵合金として利用されています。

●パラジウムについて

ここで、パラジウムについても少し触れておきましょう。パラジウムは、元素記号「Pd」の銀白色をした金属で、王水・濃硝酸・濃硫酸に溶けるものの、硬度・たたき広げて箔にするときの塑性である「展性」は白金より大きいのが特徴です。
自動車の排気ガス浄化用をはじめとしたさまざまな分野の触媒に用いられるほか、金との合金については、白金の代用として利用されるのも特徴といえます。

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パラジウムセルの特性

続いて、パラジウムセルの特性について解説します。

●水素吸蔵合金とは?

パラジウムセルは、水素吸蔵合金の一つです。水素吸蔵合金とは、冷却や加圧をすると水素を吸収し、加熱や減圧によって水素を放出する合金のことです。なんと、水素を自己の体積の1000倍以上吸収する能力を持つのです。パラジウムの場合、その体積の350~850倍の水素を吸蔵するといわれます。

水素吸蔵合金はこのような性質を持つことから、水素をガスボンベに高圧貯蔵したり、液体水素としたりするのに比べて安全性が高く、小型軽量化も可能であるというメリットがあります。

水素吸蔵合金の材料は、ニッケルやチタン、鉄などが代表的であり、ニッケル系合金は充電式のニッケル水素電池の負電極材に使われています。

また水素分離膜という、水素を含む混合ガスから水素を分離して精製する用途で使われるものがあり、耐久性と特性の優れたパラジウムと銀の合金が使われます。

●吸収式冷温水発生機におけるパラジウムセルの役割

先ほど、パラジウムセルは吸収式冷温水発生機などへの用途があるとお伝えしましたが、具体的にどのように利用されているのかをご紹介します。

吸収式冷温水発生機とは、ビルなどの大きな建物の冷暖房をする熱源機のことを指します。これは、特定フロンや代替フロンを使用せず、水を冷媒とした冷暖房システムです。
水が蒸発するときに、気化熱が奪われる仕組みを利用したもので、「蒸発→吸収→再生→凝縮」という工程を経ることで、冷暖房が可能になります。

パラジウムセルは、水素のみを吸収するという性質があることから、吸収式冷温水発生機の内部で発生した微量の水素をパラジウムセルに通過させることで、水素のみを機外へと排出することが可能になります。

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パラジウムセルの買取価格相場

K.G.B.(神戸ゴールドバンク)ではパラジウムセルの買取を行っており、最新のパラジウムセルの買取価格を下記ページにて掲載しています。もちろん、分析結果や量によっても異なりますが、売却をご検討の方はぜひご参考ください。

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まとめ

「汚れていて、随分古いものだが、まだ売れるだろうか?」「粉砕したものでも大丈夫?」など、パラジウムセル買取に関するどのようなご相談でも、ぜひ一度お気軽にお問い合わせください。

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