パラジウムは何に使われているの?使用用途を解説!
「工場で不要になったパラジウムの工業スクラップを買い取ってほしい。」
「パラジウムは買取した後どのように使用されるの?」
パラジウムはその特徴から様々な分野で使用されています。
今回は、『パラジウムの使用用途』について詳しく説明していきます。
パラジウムの性質
パラジウムは、水素を取り込む水素吸蔵性や比較的低い融点を持つ貴金属の一つです。
パラジウムの大きな性質として、自身の体積の935倍の水素を内部に吸着させることが挙げられます。
また、金属の中で融点が比較的低く工業用に加工しやすいことも大きな特徴です。
人体にアレルギー性があり、装飾品・歯科治療用品として海外ではパラジウムフリーの製品を選ぶ流れの国もあります。
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パラジウムの発見
パラジウムは1803年にイギリスの化学者ウィリアム・ハイド・ウォラストンによって発見されました。
その名前は、小惑星パラスにちなんで命名されました。
パラジウムは、その独特な特性と多様な用途から、多くの産業において不可欠な金属となっています。
どのような用途で使われているかご紹介させていただきます。
用途1.「歯科治療」
・銀歯
銀歯は、パラジウム20%・金12%を含む金銀パラジウム合金でできています。
歯科治療の被せもの・詰めものの材料として、他にプラスチック・セラミック・金歯があります。
当社運営の歯科金属・金パラ買取専門サイト「シカキン」もご参照ください。
用途2.「装飾品」
・プラチナの割り金
割り金とは金・銀・プラチナなど特殊な金属に混合する金属のことです。
プラチナはそれ自体強度が低く、装飾品と使用する場合はパラジウムを混ぜて強度と色味を強化するのが一般的です。
用途3.「化学反応の触媒」
・自動車
パラジウムは自動車の排気ガス中の有害物質を取り除くための触媒(三元触媒)として使われています。
自動車から排出される有害物質には、窒素酸化物、炭化水素、一酸化炭素がありますが、プラチナ又はパラジウムを触媒に使うことで、炭化水素を水に、一酸化炭素を二酸化炭素に変換できます。
プラチナも同様の触媒効果を持ちますが、その希少性と価格の高騰からパラジウムへの移行が進んでいます。
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・有機合成
有機合成とは、医薬・電子材料の開発に必要な有機化合物を合成する研究分野です。
クロスカップリング反応・ヘック反応など有機合成の代表的な反応の触媒としてパラジウムが使われます。
用途4.「電気・電子工業用部品」
パラジウムは、電気・電子部品にも使用されます。
使用される場合は、金銀プラチナとの合金にして接点に使ったりコンデンサーの材料に使ったりします。
コンデンサーへの使用では、代替物質としてニッケルが注目されており移行が進んでいます。
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まとめ
今回は、『パラジウムの使用用途』について説明しました。
パラジウムの買取後に再利用される場合、上記のような目的で使用されます。
K.G.B.(神戸ゴールドバンク)では、固体・液体・粉体など金属の状態を問わず、工業用スクラップや歯科貴金属に使われる金・銀・プラチナ・パラジウム混合品・レアメタルなど貴金属なら何でも買取いたします。
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