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択捉島で希少金属が埋蔵されている?レニウムを巡る北方領土問題

近年、択捉島でレニウムという希少金属が発見されたのを、皆さんご存知でしょうか?
この情報により、ロシアは戦略資源としてレニウムを大量生産しようとする動きが見られ、北方領土を巡った問題がますます深刻になる様子が伺えます。
そこで、今回は希少性の高いレニウムについて解説していきます。

レニウムとは?

大国ロシアが注目するレニウムとは一体何でしょうか?
レニウムは、レアメタルという金属の一種で、天然元素の中では最後に発見されたものです。
その大きな特徴は、融点が3000度を超えていることです。
そのため、高温でも丈夫なことから、航空機のエンジンや火力発電に使われています。
なかには、ボールペンのペン先にも使用されているものもあります。
レニウムは、意外と身近なものにも使われているのです。

なぜ希少性が高いのか?

私たちの周りにあるレニウムは、世界から希少価値が高いと評価されています。
レニウムの主な産出国は、チリやアメリカといった中南米です。
しかし、その採掘量は年間30トンととても少ないことが特徴です。
レニウムと同じで、高い鉱物濃度を持つ鉱物も発見されていますが、採掘場が人体に影響を及ぼすため、採掘が非常に難しいとされています。
また、レニウムを製造する方法もありますが、こちらも困難です。
なぜなら、水中にあるイオンを分離回収する必要があるためです。
この方法では、費用が高くなり回収率が低いことから、実現不可能とされています。

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択捉島でレニウム発見!?

世界の採掘量の半分以上!

希少性の高いレニウムの存在は、ある情報により大きく変わりました。
それは、レニウムが択捉島で発見されたことです。
火山の噴火で噴出した火山灰の中に、レニウムと同じ鉱物が混じっていました。
しかも、その量は年間20トンにも及び、世界の半数以上を占めていることが分かりました。
希少価値の高いレニウムを、日本は生産資源として取り扱うことができるようになるのは間違いありません。

ロシアでも?

レニウムの生産を目指す動きは、ロシアでも同じでした。
ジェット・エンジンの性能を高める特質を持ち、ミサイル製造にも役立つため、空軍や宇宙業界内に多大なる影響を及ぼすからです。
これは、産業界発展やロシアの戦力増大に大きく繋がります。

北方領土問題のこれからは?

このロシアの動きは、これまで平行線だった北方領土問題にもつながります。
経済的、政治的に意味を見出した択捉島を含む北方領土を、ロシアはますます返還しなくなると予想されるからです。
日本の北方領土の返還交渉に悪影響が及ぼされました。

まとめ

日本の社会問題にまで影響するレニウムですが、最近では択捉島だけで半数も埋蔵されているのではないか、という疑いがあります。
しかし、これからも希少な貴金属であり続けることは間違いないでしょう。
そのような金属が、皆さんの私物品の中にも混じっているかもしれません。
是非、当店にて査定をお試しください。
ご来店、お待ちしております。

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