貴金属買取の豆知識 bits of knowledge

タングステンとレニウムの用途って?

金属にはたくさんの種類があります。
金属を買取に出す際、「レアメタル」という言葉を聞いたことはありませんか。
実はレアメタルで知られるものの中に「レニウム」という金属があります。
今回は様々な用途を持つレニウムについて、よく一緒に使われるタングステンとともにご紹介します。

レニウムの特徴

「レニウムと言われても、いったいどんな特徴を持つのか検討がつかない」と感じる方は少なくありません。
元素記号Reで知られるレニウムは、銀と同じくらいの高い導電性を持ちます。
また、色も銀と似ていて銀白色です。
融点が約3200℃と高く、フッ化水素酸・塩素に解けない性質を持ちます。
その一方で、硝酸・過酸化水素には溶ける性質を持ちます。
レニウムは地殻中にあまり存在していない元素なので、工業的に利用されにくいようです。
チリ・アメリカ・ロシア・カナダで産出されています。

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レニウムの用途

「レニウムの特徴はわかった。でもどこに利用されてるのだろう?」と疑問を感じる方がいらっしゃるかと思います。
実は、レニウムは融点の高さを利用した特殊な用途や分野で活用されています。

・ロケットのノズル
・宇宙船の材料
・超耐熱合金
・高温熱電対
・石油精製の触媒

上記のような特殊な用途がされる一方で、ペンの先部分にも利用されます。
あなたが今使っているボールペンの先にもレニウムが含まれているかもしれませんね。

レニウムとタングステン

レニウムはタングステンとよく合金で利用されます。
その理由は、レニウムがタングステンの延性を高めるからです。
タングステンとレニウムの性質を含んだ合金は、耐熱性や延性・強度・電気抵抗が必要とされる分野で利用されます。

「ところでタングステンって何?」と疑問を抱く方がいらっしゃるかと思います。
タングステンについて少しご紹介します。
タングステンは、レニウムと同じくレアメタルとして用いられる元素です。
融点の高さは約3400℃で、優れた耐熱性を誇り、硬く強い性質があります。
タングステンはゴルフ道具や楽器・オーディオ機器に利用されることがあります。
鉛に変わる新素材としても注目があるのが、タングステンです。
タングステンの買取は、粉末状のものも行われています。

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超合金として知られるタングステンとモリブデンの違いとは

まとめ

今回はタングステンとの合金で用いられることが多い、レニウムについてご紹介しました。
金属はその種類によって多くの用途があります。
もしかすると、あなたの押入れで眠っているものが売買の対象になるかもしれません。
買取は金属が含有されていれば検討が可能です。
金属売買について疑問あれば、ぜひ一度お問い合わせください。

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