貴金属買取の豆知識 bits of knowledge

レニウムの需要と価格

レニウムという金属を売却したい場合、いったいいくらくらいで売れるのでしょうか? それは最も気になることでしょう。そこで今回は、その買取価格の参考になる、レニウムの価格相場や用途などをご紹介します。また、レニウムとはどのような金属なのかなどについても、ぜひ知識を蓄えておきましょう。

レニウムとは?

レニウムとは、元素記号「Re」の金属で、独立した鉱物はなく、モリブデナイト中にしばしば、濃縮されて存在するものです。モリブデナイトとは元素記号「Mo」のモリブデンの主要鉱石鉱物のことです。

灰白色で、融点が融点3180℃と高く、フッ化水素酸、塩酸にも溶けないものの、硝酸や熱濃硫酸、過酸化水素、臭素水などには溶ける性質を持ちます。

レニウムは、高真空電子管の材料や、耐熱合金の用途で知られています。

●レニウムの発見
自然に存在する元素では、最後に発見された金属で、それは1925年のことでした。

発見したのは、ドイツのW.ノダック、I.タッケ,O.ベルクです。1925年にマンガンを含んでいるコルンブ石から、別の元素が含まれることを予測し、分離した際の残りの成分をX線分析したところ、レニウムを発見しました。ドイツに流れるライン川のラテン語名「Rhenus」に因んでレニウムと命名されました。

しかしながら、実は日本人が初めに発見したという説があります。1906年、ロンドンに留学中だった小川正孝氏が、新発見した元素を「ニッポニウム」と名付けたのですが、別の科学者による再確認ができなかったことから流れてしまいました。その後、研究における穴が見つかり、75番目の元素、つまりレニウムを発見したことが、後から分かりました。計算ミスが原因だったそうです。

●レニウムの発見
レニウムは極めて希少な金属であり、、先述の通り、モリブデンの鉱石から副産物として回収されるものです。

長い間、レニウムの鉱物は未発見でしたが、1991年、ロシアの火山学者が、千島列島の択捉島にあるモヨロ火山の火口で、ある鉱物を採取したところ、レニウムと硫黄で構成された鉱物であることが判明しました。これがレニウムの自然界における発見でした。

●レニウムの産出量
レニウムの鉱石産出量は、全体の4分の3程度がチリ、アメリカ、ペルー、ポーランドの4ヵ国に集中しています。これは主産物の銅やモリブデンのシェアに準じています。

しかしながら、産出量は少ないのが現状です。

レニウムの用途

レニウムの需要のほとんどは、航空機などのタービン用ニッケル基超合金の添加元素です。

その他、無鉛・高オクタン価のガソリン製造や、天然ガスの液体燃料化用のアルミナ担持触媒として、タングステンやモリブデンなどとの合金、ロケットノズル、高真空電子管材料などが用途としてあります。

レニウムの需要と価格

レニウムの需要と価格の推移を見てみましょう。

2003年~2008年にかけて、航空機用タービンブレードへのレニウム需要が急増しました。しかし、レニウムの主要生産国の一つであるカザフスタンがレニウムの供給を一時的に停止したこともあって、レニウムの需要が供給を上回りました。

その結果、2006年から2008年にかけて、レニウムの価格は急騰し、一時的に1kgあたりの価格が10,000ドルを超えました。これにより、レニウムの需要は大きく後退することになりました。

2010年以降はレニウムの供給が需要に追い付き、レニウムの価格が下がりました。

2014年の価格は1kgあたりの価格は30,000ドルとなりました。

2016年の世界のレニウム生産量は、前年からわずかに増加し、47.2tとなっています。2016年のレニウム需要量は、例年並みの50~60tと推定されています。

レニウムは航空機のタービンブレードに使用されていますが、航空機製造の需要が高まっても一概にレニウム需要も増すとは言い切れず、そのタービンブレードへの含有量によって需要は左右されるといわれます。

まとめ

レニウム買取に関心のある方は、少ない情報の中、なかなか売却へと足を踏み出せないのではないでしょうか。その場合には、ぜひお気軽にお問い合わせください。適切なアドバイスをさせていただきます。

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