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インジウムってどんな金属?価格相場は?

インジウムの買取を希望している方は、きっと、インジウムの価格相場や用途などを知って、できるだけ得するよう、知識を蓄えようとされていることでしょう。そんなインジウムに興味のある方に向けて、インジウムとはどのような金属なのかの概要や、産出国や価格相場などをご紹介します。

インジウムとは?

インジウムとは、レアメタルの一種で、およそ9割近くの用途は液晶パネルの透明導電膜(電極)です。

金属としての特徴は、銀白色で、とても軟らかいことにあります。その軟らかさは、ナイフで切ることができるほどです。

●インジウムの発見
元素記号は「In」で、元素名は英語で「indium」であり、これはラテン語の「indicum(藍色)」からきているといわれます。なぜ藍色なのか、それは、インジウムのスペクトル色からきています。スペクトル色とは、インジウムの化合物を熱して、それが発する光のことです。その色が藍色だったことからそう名付けられました。

このインジウムが発見されたのは1863年のこと。ドイツのフェルディナント・ライヒという人物が新元素であるタリウムを検出するために亜鉛鉱石を分析している最中のことでした。その新しい元素について、光のスペクトル分析を行った結果、新しいパターンであることが判明したのです。藍色のスペクトルが表れたのです。

●インジウムの産出
インジウムは、閃亜鉛鉱(ZnS)や方鉛鉱(PbS)などの亜鉛精錬副産物として得られています。

希少性が高く、地球上に存在する量はプラチナの10分の1といわれているほどです。どれだけ貴重かが分かるでしょう。

このインジウムの産出量で現在、最も多い国は中国です。かつては、日本の北海道札幌市南区の「豊羽鉱山」が、世界最大のインジウム鉱山でした。そこで産出された鉱石には、高濃度のインジウムが含まれていました。豊羽鉱山は埋蔵量、産出量共に、かつては世界最大でしたが、2006年3月末に閉山し、以降は中国が最大の産出国となりました。

また、イリジウムを原料として主力用途となっている液晶ディスプレイなどに使われる「ITOターゲット」から回収され、再生される場合もあります。

2013年時点の世界のインジウム新地金生産量を比較すると、中国が全体の53%のシェアとトップ、第2位は韓国で19%、第3位は日本で9%、以下はカナダ8%、ベルギー4%と続いています。

●イリジウムとの違い
インジウムと名が似ている「イリジウム」とは、よく混同されますが、まったく異なる金属です。イリジウムとはどのように異なるのか、参考までに見ておきましょう。

1.軟らかさの違い
金属としての特徴が大きく異なります。インジウムは軟らかい金属です。一方で、イリジウムは、あらゆるすべての金属の中で最も腐食しにくく、硬くてもろい性質を持ちます。それは、濃塩酸と濃硝酸の混合液である「王水(おうすい)」でも、溶かすことはできないことからもわかります。

2.用途の違い
インジウムとイリジウムは、上記のように性質が異なることから、用途もまったく異なります。インジウムの用途で最も多くを占めるのが「透明導電膜(透明電極)」としてです。主に、液晶ディスプレイやタッチパネル、太陽電池などに使われています。
一方で、イリジウムは結婚指輪や万年筆のペン先などのほか、コンパス、メートル原器、キログラム原器、工業用のるつぼなどにも使われます。原器については白金イリジウム合金が使われます。

インジウムの用途

ここで、改めてインジウムの用途をご紹介します。

●透明導電膜(透明電極)
インジウムの最大の用途は、先にご説明した液晶ディスプレイやタッチパネルなどの透明導電膜です。ITOターゲット材と呼ばれるものが使用されています。

●その他の用途
航空機用スリーブベアリング、易融合金、ガラス封着用合金、軸受用インジウムメッキなどの用途もあります。

インジウムの価格は上昇している?

インジウムは、2018年1~2月時点に、価格相場が上昇したと報じられています。
2018年1月時点で.中国のインジウムインゴット(99.99%min)の価格は1kg当たり280~297米ドルが主流となりました。

これは、先にも述べた、主用途のITOターゲット材の需要の堅調さが、背景にあるとされています。

ただし、中国における環境規制や亜鉛鉱石のタイト化による影響で、供給が減少しているとされています。

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