ICチップとは?買取は可能?価格相場は?
ICチップは内部に金・銀・パラジウムなどの貴金属が含まれているため、買取が可能な工業用スクラップの一つです。ICチップにも種類があり、どのICチップが買取してもらえるのか、わからないという方もいるでしょう。
そこで今回は、「ICチップは買取してもらえるのかどうか?」という疑問を、ICチップの基本的な知識を交えながら解説していきます。
ICチップとは?
ICチップとは、「IC(Integrated Circuit)=集積回路」を、小さな半導体基板の上に作り込んだものです。
集積回路とは、トランジスター、ダイオード、抵抗、コンデンサーなど、さまざまな回路を組み込んだ、超小型の電子回路のことです。電化製品を制御する頭脳中枢であり、効率よく機器を動かすのに欠かせないものです。
ICチップは、身の回りに存在するパソコンや家電など、あらゆる電化製品に使用されています。
ICチップは買取できる?
ICチップには、金・銀・パラジウムといった貴金属が含まれているため、買取ができることがあります。
ICチップの中でこれらの貴金属が使われている部分は、例えばボンディングワイヤです。ボンディングワイヤとは、ICチップ上のアルミ電極と、外部と接続するためのリード電極とを電気的に接続するための配線材のことです。そのワイヤは非常に細く、現在では15~25マイクロメートルが主流であるようです。
このボンディングワイヤや、その他の部分に、金属的価値が高いものが使われているICチップであれば、より高値で買取できます。
買取できるICチップ搭載のスクラップ類
ICチップは、さまざまな基板や電子部品で使われているため、さまざまな種類の基板・電子部品系スクラップ類の買取ができる場合があります。例えば、次の種類があります。
・メモリー
パソコンのメインメモリーなどのメモリーもICチップの種類の一つです。メモリーとは、CPUが処理するデータを一時的に保持するためのパーツです。
・基板
基板とは、プリント基板とも呼ばれる、パソコンをはじめとして、あらゆる電子機器に入っている板状の部品のことです。樹脂などでできた板の上にICチップや抵抗器、コンデンサーなどの電子部品がはんだ付けされています。例えばマザーボードや、拡張カードなどがあります。
・CPU
CPUとは、Central Processing Unitの頭文字を取ったもので、中央処理装置とも呼ばれる、コンピューターの主要な部分です。演算装置と制御装置を統合したもので、他の装置や回路の制御やデータの演算などを行います。CPUは、一枚のICチップに集積されたマイクロプロセッサ(MPU)が用いられるのが一般的です。
ICチップの買取価格について
ICチップは、商品毎に含有されている貴金属量に違いがあるため、全て一旦お預りの上で精製分析を行い、後日含有されている貴金属を回収の上で御精算となります。
貴金属含有量にもよりますが、貴金属が高品位で含有されている場合は例えば、30kgのメモリー、基板、CPU等をお預りして、500,000円で買取したケースも決して珍しくなく、まずはお客様お手持ちのICチップがあれば、お気軽にお問合せを頂ければと思います。
K.G.B.(神戸ゴールドバンク)では、専用分析機材・精製装置を用いて高い貴金属回収率を実現しています。売却をご検討の方はぜひご参考ください。
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まとめ
「このICチップにはどのくらいの貴金属が含まれているだろうか?」「この基板のICチップは売れる?」など、ICチップ買取に関するどのようなご相談でも、ぜひ一度お気軽にお問い合わせください。