ターゲット材は買取可能?ターゲット材の種類と査定の流れは?
工業系の貴金属廃材を持て余している方の中で、ターゲット材の売却についてお考えのこともあるのではないでしょうか?
ターゲット材の買取は可能なのか?ターゲット材の特徴や種類と合わせてご紹介します。
ターゲット材とは?
ターゲット材というのは、一言で言えば、さまざまな金属を溶解・焼結し、長方形や円盤型の板の形状、もしくは円柱型にした原材料です。
用途としては、液晶テレビなどの液晶パネル、ハードディスクなどの記録メディア、半導体、太陽電池などにおいて、「薄膜を形成する」ためのものとなります。
この「薄膜を形成する」技術・方法を「スパッタリング」と呼ぶことから、成膜するターゲット材のことを「スパッタリングターゲット」と呼ぶこともあります。スパッタリングは成膜技術の中でも、大面積を均一に成膜できる方法として広く利用されています。
●スパッタリングのしくみ
ここで、ターゲット材を使用したスパッタリングのしくみを簡単にご紹介します。
まず、真空状態の装置の一方にターゲット材を設置し、もう一方に成膜したい対象の基板を設置します。ターゲット材と基板が向き合う形です。次に高電圧をかけ、イオン化させたアルゴンなどを高速でターゲット材にぶつけます。するとターゲット材の原子が飛び出し、基板に到達します。これにより、薄膜が成長し、成膜がされます。
ターゲット材の種類
ターゲット材には、形状や用いられる金属によってさまざまな種類に分けられます。
●形状による種類
ターゲット材は、大きく平型と円筒型(回転型)に分かれ、さらに平型は長方形と円盤形に分かれます。
日本では平型が主流で、円筒型が用いられるのは主に北米やヨーロッパです。
平型は、長方形については液晶や太陽電池などに使われ、円盤形については工具コーティングや半導体などに使われます。
●原料による種類
ターゲット材に使われる金属には、
・金
・銀
・プラチナ
・パラジウム
・イリジウム
などの貴金属のほか、
インジウムと錫の合金ITO、タングステンやモリブデン、ニッケル、コバルト、チタンなどがあります。
原料に何が使われているかによって、電気抵抗や反射率などの薄膜の特性が変わります。
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●バッキングプレートについて
ターゲット材を、スパッタリングを行う装置に取り付ける際、ターゲット材にはネジ穴などがないため、直接取り付けられないことから、「バッキングプレート」と呼ばれる銅やアルミ製の板にボンディング材によって「ボンディング」をして取り付けるのが一般的です。ボンディング材には、インジウムやインジウム合金などが用いられます。
ターゲット材の買取は可能?
貴金属は含まれているため、ターゲット材も他の金属スクラップ同様に査定、買取は可能です。バッキングプレート付きであっても問題ありません。
K.G.B.(神戸ゴールドバンク)では、精製分析によって正確に金属含有率を算出することができます。そして、そのターゲット材にはどんな貴金属がどのくらい使われていて、買取価格はいくらになるのか、といったことをしっかりと丁寧にご報告させていただきます。
まとめ
ターゲット材は、さまざまな金属が使われているものがあるため、どのような買取価格になるのか、見当がつかないことも多いかと思われます。K.G.B.(神戸ゴールドバンク)では、無料でサンプル分析もお受けしておりますので、安心してお手元の金属の価値を知ることができます。ぜひお気軽にご相談ください。
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