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ルテニウムとロジウムの違いを解説。買取は可能?

ルテニウムとロジウムという金属をご存知でしょうか。原子番号でいうと隣り合う金属です。
ゆえに似通った点を持つルテニウムとロジウムですが、実は大きな違いが両者にはあります。
今回はルテニウムとロジウムについて、両者の特徴をご紹介した上でその違いについて詳しくご紹介します。

ルテニウムってどんな金属?

ルテニウムとは白金族元素のうちのひとつで、貴金属としても知られています。
色は銀白色で硬くて脆いのが特徴的な金属です。融点が非常に高いので、常温で安定している金属でもあります。

用途

ルテニウムは主に触媒・電解工業・磁性材料として利用されることが多いです。
触媒として利用される際は、オスミウムとの合金で利用されます。
この合金は触媒だけでなく、万年筆やペンの先にも利用されます。
電解工業の分野で利用される際は、塩素・酸素過電圧が低いことから電解の効率化の働きをします。
また、磁性材として利用される場合は、HDDの安定化をルテニウムが行います。
HDDの記録層にルテニウムを挟むことで、熱による記録の不安定性を抑えることができます。

ロジウムってどんな金属?

ロジウムとはルテニウム同様白金族元素のひとつで、貴金属としても知られています。
銀白色で非常に硬い質感を持ち、融点はルテニウム よりは低いですが高温で安定した金属です。

用途

ロジウムの用途は様々です。
ガソリン車の排気ガス浄化の触媒である三元触媒の材料として利用される一方で、メッキにも利用されます。
メッキとして利用される際は、銀白色系の貴金属の着色・保護に利用されます。
また、プラチナとの合金は熱電対として利用されることがあります。
塩素と反応したロジウムは、芳香族を生成する触媒として利用されます。

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両者の違いって何?

ルテニウムとロジウムは原子番号でいうと隣り合うので、非常に似ている素材です。
しかし、ルテニウムとロジウムには違いがあります。
それは、水素吸蔵能力がロジウムと比べてルテニウムの方が大きく、また、ルテニウムは黒色化できる特性を持つ点です。そのため、太陽熱選択吸収用黒色メッキ膜、脱クロム、アレルギー対応装飾品への利用などが期待される金属です。

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まとめ

今回はルテニウムとロジウムの違いについてお伝えしました。
原子番号で隣り合うので非常に似ている性質を持つ金属同士ですが、ルテニウムには黒色化できるという大きな特徴があります。そのため、ルテニウムのメッキは黒っぽい濃いグレーをしており、対してロジウムのメッキはシルバー色です。
K.G.B.ではこうしたルテニウムやロジウムといった金属の買取を積極的に行っています。
「買い取ってもらえるのだろうか?」「どれくらいの費用なの?」とお悩みの方はぜひ一度ご連絡ください。

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