相場天気予報MARKET FORECAST

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ドラギECB総裁が責任を果たす

UPDATE
2012.09.11
GATEGORY
注目のECB理事会は、償還期限3年までの国債を無制限に買い入れることで大筋合意。
ドラギECB総裁は、新たなプログラムは、市場のひずみ、およびユーロ圏の存続に関する投資家の根拠のない不安感に対応するものであると述べ、「ユーロを防衛するため、あらゆる措置を取る」とした自身の発言に責任を果たしました。
賛否両論あったようですが、ドラギ総裁がうまく合意を取りまとめたようです。しかし、バイトマン独連銀総裁だけは最後まで反対の姿勢を崩さず、唯一の反対票を投じました。
ECBによる国債買い入れを実行するにはESM(欧州安定化システム)の存在が不可欠です。そしてドイツはそのESMに対して合憲化か否かの判断を未だ下しておらず、12日に結論が出ます。楽観的な見方が支配的ですが、今回も折れなかったドイツの存在は不気味ですね。
ECBによる国債無制限買い入れは昨日リークされた内容通りでしたが、市場は素直に好感。
貴金属はECBの発表を待たずして織り込みをはじめ、アジア時間に1700ドルを超えると1713ドルまで値を伸ばしました。その後、米国で発表されたADP雇用統計が事前予想を上回る改善を見せたことで米QE3が後退し、金も失速しましたが終値で1700ドル台を維持して引けています。
ADP雇用統計は必ずしも米雇用統計にはリンクしない指数です。ADPほど今夜の雇用統計は改善することはないと思われますが、QE3に大きく影響するイベントの為、警戒は強まっています。
来週が終わるまで気を抜けない市場です

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