相場天気予報MARKET FORECAST

夏休みムードの欧米をしりめに米雇用統計からのリスク選好が継続。
欧州ではシュトライター独政府報道官が「ドイツ政府はECBの国債購入を支持している」と発言。先のECB理事会でバイトマン独連銀総裁はECBが国債を購入することに反対の立場を取ったのに対し、メルケル首相側は賛成の意を示しました。
市場はシュトライター報道官の発言を好感しユーロは買い戻されていますが、ドイツ国内でも意見が割れていることも明らかになりました。メルケル首相にしてもどこまで譲歩するかは未知数です。蓋を開けてみないとわからないのが欧州情勢。来月のECB理事会に向け予断を許さない状況は続きます。

一方、米国ではバーナンキFRB議長が講演していますが、金融とはテーマが違うため材料はなし。

ユーロが落ち着きを取り戻しドルは下落。金はドル安を背景に1610ドル付近まで上昇しています。BOX相場の上限に近いところで動いていますね。銀も金に追随して28ドルを窺っています。
プラチナは取り残されて何とか1400ドルに食いついているところ。他の貴金属に対し出遅れており、値ごろ感はありますが、世界的な景気減速モードの中では買いづらいですね。
しかし、埋蔵量では最も希少なプラチナ。長期で考えるなら選択肢の一つではあります。