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タカ派的FOMCに懐疑的な見方

UPDATE
2017.06.19
GATEGORY

特に新規材料のない中、6月FOMCを消化する動きが続いています。

利上げを決定したことは既定路線でしたが、バランスシート縮小について具体的な方法まで示されたことは市場にとって驚きでした。また、弱いインフレに象徴されるように、足下の景気回復に不透明感が強くなっており、今後の金利見通しが引き下げられる可能性が強いと考えられていましたが、弱いインフレは一時的なものとし、金利見通しは現状維持。さらに利上げとバランスシート縮小を同時に行う可能性も否定しなかったことから、6月FOMCはタカ派的と評価されています。

 

タカ派的FOMCで市場はドル高。最も利上げの影響を受ける貴金属は当然下落となり、金は1250ドル台の攻防となっています。一方、反応の鈍かった為替も一時111円台になるなど円安方向に進んでいます。

しかし、ドル高に間違いはないのですが、ドルINDEXは現在97.15と動きが限定的。FOMCを素直に受け取れば、9月か12月にあと1回の利上げと、バランスシート縮小も早期に開始するというドル急騰の場面なのですが、足下は様子見の雰囲気。

 

市場はFRBの打ち出したスケジュールを額面通り受け取っておらず、むしろ懐疑的な見方が強いように感じます。今後のFRBメンバーからの発言が注目されます。

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