相場天気予報MARKET FORECAST

昨日は中国の追加緩和策期待からアジアタイムではリスク選好が高く、欧州時間でもギリシャ世論調査で離脱反対派が過半数を占めたことでギリシャリスクも和らぎました。
また、米国で発表された経済指数が悪化したことで米追加緩和期待も高まり、貴金属は上昇。金も1600ドルを窺う展開となり、上昇相場となるかと思われましたが、思わぬところから横やりが入りました。

米格付け会社「イーガン・ジョーンズ・レーティングス」がスペイン国債を「BB-」から「B」に引き下げ。これを受け、市場は一気にユーロ危機を意識したリスク回避に走りました。急激なユーロ安ドル高に押され、金は一時1550ドル割れ。
聞いたこともないような格付け会社が発表したスペイン格下げが市場に衝撃を与えました。
ちなみに3大格付け会社が発行体から手数料を受け取るのに対して、イーガン・ジョーンズ・レーティングスは情報利用者が手数料を負担するという形式の会社とのこと。
しかし、イーガン・ジョーンズ・レーティングスによるスペイン格下げはきっかけに過ぎず、市場はスペイン危機に対する売り場を探していたのでしょうね。
米国時間での発表だっただけに、本日の欧州時間まで影響を引きずることになりそうです。
1530ドルのラインでしっかりとサポートされればよいのですが、ダメを押すようなニュースが来た場合怖いですね。