相場天気予報MARKET FORECAST

ウクライナ情勢はさらに緊張を増してきました。

ロシアは21日にクリミア編入手続きを完了。

当然反発を強めるウクライナに対し、天然ガスの代金・未払い分も含め160億ドルの返済を求めると表明。支払いがなければ供給を停止する可能性も示唆し、ウクライナの首根っこを押さえつつあります。

そして、クリミアにあるウクライナ空軍基地にロシア軍が突入し制圧。海軍に続き、空軍もロシアの手に落ちました。さらにウクライナ国境にロシア軍2万人を配置しているとの報道もあります。

弱腰な欧米の軍事介入はないとの判断から、プーチン大統領は一気呵成に攻めたてています。

またしてもレームダックぶりをさらけ出したオバマ米大統領ですが、ジャブのような対ロシア制裁を繰り出すことしかできません。ＥＵも天然ガスを通じてロシアとは持ちつ持たれつの関係にあるだけに、これ以上ことが拗れることは避けたいのが本音。クリミアだけで済めばいいのですが…。

貴金属はＦＯＭＣのショックが抜けきっていません。イエレンＦＲＢ議長の失言？からの利上げ前倒し観測ですが、冷静になってみれば市場予想から若干前倒しされただけです。インパクトが大きく影響しましたが、さほど尾を引く問題ではなく、週末を挟み市場は落ち着きを取り戻しそうです。中国の動向は気になるところですが、ウクライナ情勢の緊迫化もあり、そろそろ反転を強めてきそうな気配です。