相場天気予報MARKET FORECAST

米大統領選の第一回テレビ討論会に注目が集まる中、市場を揺さぶったのは久々に欧州でした。

ドイツ銀行がＭＢＳの不正販売を巡り、米当局から140億ドルの支払いを要求されている問題で、メルケル首相が支援の必要はないと発言。もともと財務不安が噂されるドイツ銀行に新たなリスク出現という事で市場はリスクオフ。

ドイツ銀行株は急落し、ＮＹダウも166ドルの下落。

貴金属は、まず景気連動商品であるプラチナ・銀が大幅下落。安全資産である金には買いが集まりましたが、プラチナ・銀の下落が意識され上値は限定的。尚、為替では円が買われるいつもの展開。

米9月利上げは見送られましたが、年内利上げには意欲的なＦＲＢ。何事も起こらなければ利上げとなるでしょうが、ドイツ銀行の問題が広がりを見せるようなら利上げどころではなくなるでしょう。地雷はあちらこちらに埋まっており、いつ爆発してもおかしくない状況です。果たして年内利上げは実施されるのでしょうか？